2009年4月26日日曜日

日米商店

 右の広告は、明治43年8月26日付け「やまと」新聞のものです。
 ラッジとホイットワースは、 1894年10月9日に合併したイギリスの自転車メーカーです。
 日米商店との直輸入販売契約は、1906年(明治39)1月に締結され、それ以来、日米商店の主力銘柄になりました。
 もともと日米商店は、その会社名でも分かるとおり、米国製品の輸入販売から始まりました。

この間の履歴は次のとおりです。

1899年(明治32)11月、創業者の岡崎久次郎は、店名を日米商店として、京橋区竹河岸で米国製懐中電灯の輸入販売を始める。
1903年(明治36)3月に、本店を京橋から銀座三丁目九番地に移転。
同年4月2日付け時事新報に祝博覧会開設非常大割引、写真器及び自転車界へ大突貫 日米商店として広告を載せる。
同年4月5日付けの毎日新聞にも同様の広告を載せる。
同年8月14日発行の日米商店商品目録に取り扱い銘柄車として、スターリング、ウルフアメリカン、スタンホード、アメリカンを掲載。
1904年(明治37)8月23日付け東京朝日新聞に、陸軍御用スターリング自転車の広告 東京銀座三丁目 日米商店とある。
1905年(明治38)4月大阪東区大川町に大阪支店を開店。
同年9月28日付け時事新報の広告に、1905年最新形スターリング自転車とある。
1907年(明治40)日米商店ラーヂ・ホイットワースのカタログを発行。