2009年4月26日日曜日

石版画

 これは明治38年の「上野」というタイトルの石版画で、あとから彩色が施されています。作者は延重です。
 明治38年といいますと既にこの絵にあるダルマ自転車は、巷から消えようとしていました。ダルマ自転車が流行した時期はだいたい明治23年から明治30年頃までです。それ以降はアメリカ製のセーフティー型(安全車)自転車が主流となります。
 「上野」と書いたタイトルの次に「「樹木繁茂して花あり 四季の散策によし」と書かれています。上野公園の桜はまさに満開です。

この石版画は、国立歴史民俗博物館所蔵のものです。