秦野の自転車店
昭和12年の秦野町の明細地図を眺めると13軒の自転車店があったことが分かる。恐らくこの傾向は他の地方都市でも同様であったに違いない。自転車の需要が多かったことが、この資料からも伺える。
しかし、この昭和12年(1937年)と云う年は、日本が大きな転換期を迎えた年でもあり、7月の盧溝橋事件をきっかけに、日中戦争が全面的に勃発した。この戦争は、日本がその後太平洋戦争へと突入する大きな要因ともなった。そして、戦時体制への移行で、物資の統制や国民の動員など、人々の生活に大きな変化をもたらした。自転車産業も停滞した。
大日本職業別明細図 東京交通社 編
昭和12年発行
国会図書館所蔵資料
以下同じ
この小さな町だけでも13店舗を数える