9月23日~10月2日まで「貞奴とその時代の自転車展」が開催されます。
今年は川上音二郎没後100年、貞奴生誕140年にあたります。
二人の別荘がありました茅ヶ崎では、各所で記念事業が予定されています。その一つがこの「貞奴とその時代の自転車展」です。
開催場所は、茅ヶ崎館(〒253-0055 神奈川県茅ヶ崎市中海岸3-8-5)の特設会場です。
2011年7月7日木曜日
絵入東海
これは絵入東海新聞(明治20年4月21日付け)に掲載された連載小説です。
「才士佳人 政海之奇観」の第13回です。作者は、書いてありませんが恐らく東海散士(1853-1922)だと思います。本名は柴 四郎です。主な著作に小説「佳人之奇遇」などがあります。挿絵は二代目歌川芳宗(1863-1941)です。芳宗は、当時の新聞や雑誌などに多くの挿絵を描いています。代表的な作品に「江戸栗毛 東海堂大河 作 鈍亭魯文校訂 一松斎芳宗 画」などがあります。
ところで、何故自転車の挿絵に三輪車を描いたのでしょうか。明治20年ごろは、例のトーマス・スティーブンスの影響で、ダルマ自転車が流行し始める時期です。本来ならばダルマ自転車が描かれるところではないでしょうか。それとも、この小説と画が作られた時期が前年のスティーブンスの来日前なのでしょうか。そうであれば三輪車でもうなずけます。三輪車は、明治14年ごろに横浜のブラッド商会が輸入しています。恐らくこの三輪車は形状からして、イギリスのスターレー&サットン社製のメテオではないかと思います。
資料提供:松島靖幸氏
絵入東海新聞(創刊:1887) 復刻版 静岡県明治新聞刊行会 1972
明14.10.1「東海暁鐘新報」→ 明20.4.4「絵入東海新聞」→ 明21.3.31終刊?
登録:
投稿 (Atom)