古い絵葉書-17
2022年1月31日月曜日
2022年1月30日日曜日
ベロシペッドの本
ベロシペッドの本
以下の記事は日本自転車史研究会の会報「自轉車」第38号 1988年(昭和63年)1月15日発行より(一部修正)
1982年8月1日に当研究会で『VELOCIPEDES』と云う本を復刻した。そして、この本について次のような説明を付け加えた。
「"自転車の経済と其活用”につづく復刻本の第2弾として"VELOCIPEDES” (英国本)を出版した。本書については、鳥山新一氏が“すばらしい自転車”(NHKブックス、ジュニア)の中で、1869年に発行された世界で一番古い自転車の本"ベロシペデス"と紹介している。本書の原本は、福島の真船氏が所蔵しており、この度同氏の協力により復刻することができた。・・・・」ところが、その後同様の本が十数冊も出て来てしまったのである。それこそ世界で一番古い本がゴロゴロしている状況になってしまった。
1869年と言えば、ボーンシェーカーの最盛期(フランスでは、既に峠を越えていたが)で、特にイギリスあたりではコベントリーを中心にこの自転車は盛んに製造された。当然この時期ボーンシェーカーに関する本も多数出版されたのであった。
どのような本が出版されていたか、次にみてみよう。
②The Velocipede: Its History and Practical Hints how to Use it.
③THE VELOCIPEDE, its past, its present & its future, by J. F. B 1869
BY A WORKING MECHANIC.(当研究会でコピー所蔵)
⑤ THE VELOCIPEDE; how to use and how to choose it. by Simpkin, Marshall & Co. 1869.
(当研究会でコピー所蔵)
⑪LE XÉLOCIPÈDE SE STRUCTURE SES ACCESSOIRES INDISPENSABLES 1868
⑫CADUCÈTRES OU JAMBES-ETRIÈRES BREVETÉES S. G. D. G.
なお、⑪~⑬については、フランス本で、以前、パリ在住の小林恵三氏からコピーの提供があったもの。
いまのところ世界で一番古い自転車の本は⑦THE VELOCIPEDE, and how to use it, 1868.及び⑪の「LE XÉLOCIPÈDE SE STRUCTURE SES ACCESSOIRES INDISPENSABLES 1868」のようである。(オ)
参考資料:
”The velocipede books".1886
2022年1月29日土曜日
ラントン関係資料-5
ラントン関係資料-5
この資料は「 ベロシペード、その歴史とその利用、 THE VELOCIPEDE, ITS HISTORY AND TO USE IT」1869年から、
In 1862 we have another patent for a velocipede, which was completed, and we may suppose, therefore, offered some prospect of successful use. It is described by the inventor, Joseph Goodman, as follows.
This improvement in velocipedes consists in
connecting the treadles and hand levers to the cranked axle to which the main
wheels of the carriage are fixed, and in arranging handles to the hand levers,
which through chains or cords communicate with the fore carriage in which the
guide wheel is fitted, and turn it in any direction required for guiding the
carriage.
Also, in mounting the axle of the guide
wheel in a groove made in the sides of the fore carriage.
The improvement in wheels consists in the
following arrangements.
That is introducing the outer ends of the
spokes in the fellow were felloes are used, or directly in the type.
以下に抄訳、
1862年にベロシペードに関する別な特許が取得された。これはすでに完成し、利用の見込みがあると思われる。 この発明者はジョセフ・グッドマンで、次のように説明している。このベロシペードの改善は、踏み板とハンドレバーにより、車に固定されているクランク付き車軸に接続して後輪を駆動する方式。またハンドレバーは、チェーンまたはコードを介して、前輪に接続され、車を任意の方向に回転させることができる。(前輪がハブステアリングの構造)
2022年1月28日金曜日
ラントン関係資料-4
ラントン関係資料-4
この資料は「ベロシペード、その過去、現在、そして未来」1869年発行から、
原文のタイトルは、
「THE VELOCIPEDE」 Its PAST, ITS PRESENT & ITS FUTURE,
BY J. F. B.
How to RIDE A VELOCIPEDE,–
"Straddle a Saddle, then Paddle and Skedaddle"
WITH 25 ILLUSTRATIONS.LONDON SIMPKIN, MARSHALL & CO.
1869.
"Rantoone" It combines most of the excellencies of these machines, and the friction is lessened by having only one driving wheel, in-stead of two. It may be worked by the hands and feet together, or by either separately, and by merely turning the handle in the drivers’ right hand, the control over the machine is perfect.
The Rantoone calls into play so many muscles of the body, and the speed attained by it is--considering the great friction necessarily attending it-so considerable, that perhaps we can scarcely look for much further advance in crank-axled velocipedes. A sketch of the machine is presented in fig. 5.
The expenditure of power in driving crank-axled velocipedes is of course very great, yet as it is distributed amongst many muscles, a considerable speed-say eight or ten miles an hour-may be sustained on a hard road for a consider-able length of time. In working down-hill it is often found that the exceedingly rapid motion of the levers is very exhausting, and the work required to ascend a hill of steep gradient is also very severe. Yet some of these velocipedes have been in use in Wales, and amongst the hills in Northern India, and their capacities are very highly spoken of.
以下に抄訳、
「ラントン」この車の優れた機能はほとんどを組み込まれていて、1つのハンドルを使用するだけでも労力が軽減される。手と足を一緒に、または別々に操作することもでき、ドライバーは右手のハンドルを回すだけで、この車を制御できる。
ラントンは、体の多くの筋肉を使い、それによって得られる速度は大きい。必然的な労力を考慮してもこれらは重要である。他のクランク車軸のベロシペードでは見当たらない。
ラントンのスケッチを図5に示す。
クランク車軸のベロシペードを駆動するための労力は非常に大きいが、それでも多くの筋肉に分散されるため、かなりの速度(たとえば時速8マイルまたは10マイル)を、困難な道路でも、長時間にわたり維持できる可能性がある。
下り坂での操作では、レバーの非常に速い動きで疲れるし、急な勾配の丘を登るのにも大きな労力を必要とする。しかし、このベロシペードのいくつかはウェールズやインド北部の丘陵地帯で使用されており、その能力は高く評価されている。
2022年1月27日木曜日
古い絵葉書-16
古い絵葉書-16
この絵葉書は伊勢神宮である。
伊勢内宮宇治橋 ISE MEISHIYO(名勝)とある。
自転車が左右に4台見える。左側は2台が重なっている。ここで注意したいことは、自転車の前輪部分にサイクルスタンドが設置されていることである。そして自転車本体の後輪に両立スタンドは付いていない。
このブログでも何回も触れているがこのサイクルスタンドも年代を特定する際の一つの判断材料になる。
そこでこの絵葉書の発行年は大正期ということになり、大正10年前後と推定したい。
右上に微かに消印が見えるが判然としない。あえて読めば大正9年11月6日か。
2022年1月26日水曜日
ラントン関係資料-3
ラントン関係資料-3
この資料は、「ENGLISH MECHANIC」MIRROR OF SCIENCE AND ART,THE VELOCIPED の復刻本より。
A SELF-PROPELLING CARRIAGE(SECURED BY ROYAL LETTERS PATENT),
manufactured of Wrought Iron in Different sides.
DESIGNED FOR YOUTHS AND ADULTS.
It is light, compact, and symmetrical in appearance. Can be propelled at the rate of from 8.to 14 miles per hour, and will be found unequalled as a means of healthy agreeable exercise and amusement Carriages of this kind heretofore constructed have lacked power and have been found bulky and laborious to work The Patentee of "The RANTOONE" has overcome these objections by a new and Ingenious combination, which consists of connecting Treadles and Hand Levers to the Cranked Axle thereby enabling the operator to work with the bands and feet at one end the same time to the Hand Levers is attached a Cord and Pulley, which communicates with the Axle of the Guide Wheel By this contrivance the Carriage may be turned in any direction required and with the utmost ease,
"THE RANTOONE" ranges in price from 5 to 25 Guineas, according to size and construction.
TRADE MARK: - THE RANTOONE”
Show Rooms: 142 and 143, Cheapside.
CHARLES POMEROY BUTTON,
1865.
PROPRIKTOR
以下は意訳
自走車
(ロイヤルレター特許により保護)、
各部品は錬鉄で製造されている。
若者用と成人用に設計。
軽量でコンパクト、見た目は左右対称。時速8〜14マイルの速度で走り、健康的で快適な運動と娯楽の手段として他にない乗り物である。
商標:-RANTOONE」
ショールーム:142と143、チープサイド。
チャールズ ポメロイ ボタン、
1865年。
2022年1月24日月曜日
ラントン関係資料-2
ラントン関係資料-2
ラントン三輪車関係の基本的な資料を何回かに分けて参考までに掲載する。
今回、新たに一次資料をスキャニングした。
1回目は先にペイトン&ペイトン社の広告資料を紹介。従って2回目となる。
下の資料は「VELOCIPEDES BICYCLES AND TRICYCLES HOW TO MAKE,HOW TO USE THEM」 by VELOX 1869.
である。
この本の69頁にラントンの以下の文字が見える。
The “Rantoone” velocipede of Messrs. Ransome is a modification of a tricycle, with levers and treadles.
(ランサム氏のラントン車は、手足駆動式の改良型三輪車である。
ランサム氏の改良型ラントン車がどのようなものか挿絵が無いので分からないが、開発者であるジョゼフ・グッドマン(Joseph Goodman)の三輪車の一部を改善したはずである。いずれまたランサム氏のラントン車の画像資料が出てきた段階で紹介したい。
以前、フェイスブックでランサムのラントン車の写真を見たことがあるが、信憑性に疑問があるためここではその写真を載せない。
2022年1月23日日曜日
2022年ハンドメイドバイシクル展
2022年ハンドメイドバイシクル展
2022年1月1月22日(土)・23日(日)科学技術館催物場にて
ハンドメイドバイシクル展が開催された。
主催:(一財)日本自転車普及協会 自転車文化センター
後援:自転車活用推進議員連盟/自転車活用推進本部
会場ではスペシャル企画として「東京自転車歴史研究フォーラムinHMB」と題し梶原氏(自転車技術史研究家)の講演も行われた。
その様子はYouTubeでも見入ることが出来る。
2022年1月22日土曜日
バックナンバー 120
バックナンバー 120
ニュースレター(NEWSLETTER)NO.120
2001年12月7日作成 日本自転車史研究会
●志村精機のパピー号私は、1950年に東京で父が購入した自転車「パピー号」を持っています。 もうその会社は存在しないと思います。ことによると、日本で誰かがこの自転車を所有しているか、或いは、収集しようとしているかも知れません。私は、もっとこの自転車について知りたいので情報が欲しい。 (ロジャー・マッカール氏からの電子メール)
事務局:志村精機のパピー号については、ニュースレターのバックナンバー114号を参照。
●我楽苦多二輪資料館
岡山駅近くに、私設の自転車博物館が10月7日オープンした。
開設したのは岡山で50年以上自転車店を経営する河原 正氏、集めた自転車は300台以上。明治時代のボーンシェーカーをはじめ昭和30年頃までの実用車等が多数展示されている。
●ローバーの専門書
突然のメール失礼します。楽しく貴研究会のホームページ見させて頂きました。い ろいろためになることもありました。ところで一つお聞きしたいことがあるのです がよろしいでしょうか? ニュースレターNO.100の所に”ローバーの専門書が発行さ れた”とありますが、この本はどうやって手に入れれるのでしょうか?(H氏からのEメール)
事務局:下記へ照会下さい。
Veteran-Cycle Club
http://www.v-cc.org.uk/
●ロートン科学博物館
先般、イギリスのロートン科学博物館を訪ねました。 ここにはすばらしいシンガーの三輪車がありました。 この三輪車は、前輪が28インチ、後輪は48インチでした。 これで将来レプリカを作るデータがそろいました。 ロートンはスウィンドン(Science Museum at Wroughton)の近くにある小さな町です。(オランダのトムさんからのEメール)
●コロンビアエキスパート
私は、1888年製のコロンビアエキスパート50インチをリストア してます。すでにこのリストアに5年の歳月を費やしています。現在最終的な調整に入っています。(アメリカのマイクさんからのEメール)
●日本最古の車輪?
12月5日付けの毎日新聞によると、奈良県桜井市山田の小立古墳(5世紀後半)周濠の埋土から、木製車輪の一部が出土。同市教委では、一緒に出土した土器の形式から7世紀後半のものとみられ、現存する車輪としては国内最古である可能性が高いと話している。
●クラッシク・パーツ
2022年1月21日金曜日
2022年1月20日木曜日
自転車関係資料-75
自転車関係資料-75
下の資料はお馴染みの新聞記事。明治20年4月21日付け絵入東海新聞の連載小説とその挿絵である。
「才士佳人 政海之奇観」第13回
君は自転車だから僕の膝栗毛じゃ追いつかない・・・自転車を傍辺の掛茶屋に託し・・・
などとある。
挿絵の三輪車は当時日本に輸入されていたスターレー・サットン(Starley and Sutton Co)のメテオ(Meteor)である。
2022年1月19日水曜日
石版画-1
石版画-1
下の画は「大日本五港之内 横浜港」藪崎芳次郎(画工兼発行)、小島幸作(印刷)の石版画手彩色である。
明治24年5月20日印刷 神奈川県立文化資料館所蔵
左側にダルマ自転車に乗る人物が見える。そのダルマ自転車を拡大してみると、かなり正確に描かれている。年代的にもちょうどダルマ自転車は流行した時期と符合する。
ダルマ自転車の流行した期間は、アメリカのトーマス・スティーブンス(Thomas Stevens)が来日した翌年の明治20年から明治25年頃である。
2022年1月18日火曜日
2022年1月17日月曜日
2022年1月14日金曜日
2022年1月13日木曜日
明治期の陸船車
明治期の陸船車
下の資料は明治20年11月6日付け絵入東海新聞の1面にある記事。
●新発明車船
東京本所区菊川町一丁目43番地の今井茂八と云える人が数年間の苦心よりして発明せし車船は其構造大小あれども先ず概して汽船の形ちになり之に両輪の車機械を備へ一人にして踏む時は船の進退を自由にしまた陸に用ふる時は車に代用して貨物を運搬するに便なりとか
とある。
江戸期の陸船車は陸上用の人力自走車であったが、この車船はどうやら水陸両用自走車である。挿絵が無いのでどのような形状なのか、或いはどのような駆動方式なのか分からないが、おそらく陸船車に近い形式ではと推量する。
2022年1月12日水曜日
バックナンバー 119
バックナンバー 119
ニュースレター(NEWSLETTER)NO.119
2001年10月15日作成 日本自転車史研究会
●トヨタコレクション展
豊田の産業技術記念館では、10月16日~12月2日まで、日本のモノづくりの源流と題し、同館が所蔵するコレクションを展示する。展示物のなかに三元車も含まれており、その注書きには、明治9年頃に鈴木三元によって製作された現存する最古の日本製自転車と思われるとある。
当研究会では発見当初から、この三輪車はイギリスのシンガー(1881年、明治14年)を模造したもので、 現存する最古の自転車でもないと主張している。
●港サイクリングクラブの会報誌
M.C.Cニュース第550号記念特別号を発刊。 同誌の100頁には中村博司氏の「日本の変速機の歴史」の 投稿記事がある。この記事は昨年の国際自転車歴史会議で中村氏が発表したものである。
●自転車でGO!!
昨年と今年にかけて新聞に掲載された、中村博司氏(シマノ自転車博物館事務局長)の記事を小冊子にまとめたものが発行された。
この小冊子を希望する会員は事務局にお申し込みください。送料実費にてお送りします。
同冊子には「自転車でGO!!(朝日新聞)」と「スポーツ健康学(日本経済新聞)」が収録されている。
●ためしてガッテン
NHK/TV(平成13年10月17日午後8時5分から放送)の「ためしてガッテン」で自転車を特集。 自転車のお得な乗り方として、自転車を効率よく乗る方法を紹介。 サドルの高さ、踏み込み時の足の角度は110度、空気圧、坂道での座りこぎと立ちこぎの併用など。
●第8回アレックス・モールトン・ミーティング
10月27日~28日、ショーン・モールトン氏を囲んでの懇親会、新たに開発されたAM-18の試乗会、皇居一周サイクリングなど。
2022年1月11日火曜日
古い絵葉書-12
古い絵葉書-12
この絵葉書は栃木県那須塩原温泉の中会津屋旅館。
(野州塩原温泉)古町中会津屋内湯旅館
旅館の入り口には自転車4台と人物も4人見える。この自転車は湯治客のものであろうか。自転車はかなり鮮明に写っている。ハンドルに付いているベルも確認できる。両立スタンドは見当たらない。この自転車からの年代推定はおそらく大正初期である。
この旅館の二階と三階にいる人物はすべて和服姿である。
二階の大きな看板にも「入浴旅舎中会津屋〇〇」という文字が微かに見える。その右隣にいる人物の法被の襟にも中会津屋の文字が見える。この人物はどうやらこの旅館の使用人のようだ。
2022年1月10日月曜日
2022年1月9日日曜日
バックナンバー 118
バックナンバー 118
ニュースレター(NEWSLETTER)NO.1182001年9月20日作成 日本自転車史研究会
●Sabliere、Daudon、Derch、Maury、Routens、Follis、Alex Singer、Rene Herse等のフランス・ビルダーについて
私は、フランスのツーリング用自転車等について書かれた本を探しています。 その中で「魔物たち」というタイトルの本をご存知でしたら知らせてください。それから、1992年パリのヴィンテージショーで1台のNarcisse見ました。 それはランドナーではなくGentlemenスタイルの自転車でした。私は以前2台の Goelandも所有していました。1959年製のポーターと1963年製のキャンピングです。私は、それを1953年製のカミーユDaudonタンデムを買うために売りました。私は現在、Sabliere、Daudon、Derch、Maury、Routens、Follis、Alex Singer、Rene Herseなどのフランス・ビルダーについての情報を捜しています。
事務局:「魔物たち」は手持ち分がちょうどありますので、実費でお譲りします。
●世界室内自転車競技選手権
2001年世界室内自転車競技選手権日本大会の記念切手が10月1日発行される。同大会は11月17日~19日鹿児島県加世田市で開催される。競技種目はサイクルサッカー、サイクルフィギュア。
●国際自転車歴史会議の本
昨年、大阪の堺で行われた第11回国際自転車歴史会議の内容が本になりました。 希望者は下記へご連絡ください。210頁、ハードカバー、US 45ドル。(2冊以上注文の場合は単価3,000円。)
(財)シマノ・サイクル開発センター
●グランビ Grand-bi
ebayのオークションに出品する前に、2台のグランビ(オーディナリー)を紹介します。 価格は各1万ドルを予定してます。 100年前のフランス製のグランビです。サドル下のバックボーンにメーカーのプレートも付いています。
●国立国会図書館のweb-opac
国立国会図書館のweb-opacは、同図書館が所蔵する和図書データ(1948年以降受入分のみ・約200万件)、及び洋図書データ(1986年以降受入分のみ・約20万件)を瞬時に検索することができる。
「自転車」で検索したところ和図書593 件の検索ができた。当研究会が 以前復刻出版した「自転車の経済と其活用/渡辺承策/日本自転車史研究会/1982」もでてきた。
註、現在はこちらのサイトで検索を → こちら
2022年1月8日土曜日
ラントン車の改良型
ラントン車の改良型
会報”自転車”№ 71 (1993.7.15)で、ペイトン&ペイトン社のラントン(1868)と改良型バイシクル(1869)の広告を掲載した。
日本に最初に登場した手足駆動方式の自転車はこのペイトン&ペイトン社か或いはランサム氏(Messrs.Ransome)が改良した三輪車であった。
ラントン車は、英国のジョセフ・グッドマン(Joseph Goodman)が1863年に開発して特許を取得。1864年にアメリカでも特許を取得している。その後、バーミンガムにあったペイトン&ペイトン社が製造販売してからは、イギリス本国をはじめ当時植民地化したインドなどでも便利な乗り物として利用された。
そしてその中の1台が日本の土を踏んだのである。
下の画の二輪の改良型ラントン車については、6項目の効能書きがある。通常の自転車(ミショー型)と比較した場合の利点として(意訳)
1.速力の増加により、荒れた道でも容易に進むことができる。
2.後輪駆動のため、腕や肩に負担がかからない。
3.サドルの代わりに安楽席があり、乗り易い。
4.脚は歩行に似たように自然な動作になるため疲れない。また、ガイドホイールの動作によって怪我をする危険性も少ない。
5.取扱いが簡単で、いつでも補助者の必要がなく乗ることができる。坂道でも支障なくスタートできる。
2022年1月7日金曜日
2022年1月6日木曜日
古い絵葉書-9
古い絵葉書-9
この絵葉書は伊豆長岡温泉旅館の「小まつ屋」。
小松屋は大正2年創業で、現在も営業を続けている老舗旅館である。
自転車が旅館内の廊下に天地逆さに置いてある。当時、自転車は大切に扱われ、利用しない時などは家の中に入れたものである。知り合いの古老の話の中でも昭和初期に自転車を廊下に逆さにして置いていたと聞いている。確かその写真もあったのだが、いまは何處にあるか思い出せない。
この絵葉書の年代推定は自転車等から判断して大正後期と思われる。
自転車には荷台も両立スタンドも付いていない。ことによると宿泊客が乗ってきた自転車だろうか。
2022年1月5日水曜日
バックナンバー 117
バックナンバー 117
ニュースレター(NEWSLETTER)NO.117
2001年8月31日作成 日本自転車史研究会
●郵便局の風景印殆んどの郵便局には風景印がある。 この風景印は、その郵便局の近くにある名所旧跡や伝統芸能等をデザインした記念押印用の公印である。50円以上の切手が貼ってあれば、消印してくれる。達磨自転車をデザインした風景印を探したところ全国で2箇所あることが分かった。次の郵便局だ。
堺鉄鋼ビル内郵便局 590-0907 大阪府堺市緑町
小田原鴨宮郵便局 250-0874 神奈川県小田原市鴨宮
(この他ご存知でしたら事務局までご連絡下さい)
●第8回服部緑地シクロジャンブル
9月16日日曜日、大阪府豊中市 大阪府営服部緑地公園で開催。時間は、10時から15時まで。雨天中止。都合の良い時間にお出かけ下さい。
●昭和初期の思い出
土やレンガで造った竈に木の枝や麦藁などを燃やして釜でご飯炊き。 洗濯は屋外で盥を使ってやりました。固形石鹸を衣類につけ、洗濯板でゴシゴシこすりました。手に肉刺ができて、冬は皸に悩まされました。井戸は家の外に20メートル以上離れていて、水をバケツで台所まで運びました。昭和20年頃までは戦争で物が不足した時代でしたから、自転車は各家に1台くらいで、自動車はありませんでした。(藤代さんからのメール)
●「みんなで作る検索サイト」
初めまして。 “るいネット”渉外担当のMと申します。 “るいネット”は、「みんなで作る検索サイト」を中心に、 本当に良いものを自分たちの手で作り上げていくことを目的 とした協働サイトです。
このたびは、上述の「みんなで作る検索サイト」にて貴サイ トが推薦されており、興味深く拝見させていただきました。 (貴サイトは、「みんなで作る検索サイト」の「科学・理論 ・思想」にございます。入って左側のインデックスの下部に、 サイト名による検索機能がついておりますので、そちらから もご覧いただけます。) ノスタルジックで美しい自転車の数々は、見ているだけで も楽しくなりました。自転車から感じられるそれぞれの時代 の風景、子どもの時の思い出、などなど、色々なことに想い を馳せる不思議な空間でした。サイト上で募った会員の紹介 は、なんだか親近感が沸いてうれしくなります。 貴サイトから拡がるインターネットの可能性を感じ、是非と も相互リンクをお願いしたく、メールを差し上げる次第です。
●第12回国際自転車歴史会議
今年で第12回目を迎える国際自転車歴史会議が、9月25日~29日までの間、イタリアのサンレモ近くにあるLigurianで開催される。今のところ日本からの参加は不明。昨年はシマノが後援し、大阪の堺で開催された。
●「King of the Road」の本
「King of the Road 」by Andrew Ritchieの本を探しました。 下記のサイトで販売していることが分かりました。
米国のBarnes & Noble 書店です。
2022年1月4日火曜日
2022年1月3日月曜日
2022年1月2日日曜日
バックナンバー 116
バックナンバー 116
ニュースレター(NEWSLETTER)NO.116
2001年8月27日作成 日本自転車史研究会
●自輪車の原画?自転車歴史関係の洋書を見ていると、江戸時代(慶応年間)の自輪車(じりんしゃ)に良く似た乗り物が時々出てくる。これらは、細部は異なるが構造的に近いものがある。特に、「キング・オブ・ザ・ロード」(King of the Road 1975 by Andrew Ritchie) の146ページに載っているイラストは、まさに自輪車そのものである。このイラストのキャプションには、次のように書いてある。
横浜開港見聞誌(横浜文庫、1865年)を著した、橋本玉蘭斉はこの原画をもとに描いたのであろうか?
●自転車用ギアチェンジ・システム
自転車部品メーカーのシマノが、コンピューターによって自動的に自転車のギアチェンジを行ない、サスペンションを調節するシステムを開発した。
ナルシス(NARCISSE,FRANCE)のレストアにあたりF.Derailleur が分かりません。当時のカタログ等ありましたら、お願いします。 (K.T氏)
ル・シクリスト、ルボア(Daniel Rebour)のイラスト№25を参照願います。Le Cyclist 1947 No.11。