2021年1月1日金曜日

自転車日記②

 1992年4月14日(火)晴れ後曇り
●東京、北の丸公園にある科学技術館(東京都千代田区北の丸公園2番1号)へ。
自転車文化センターの催事があったので出かける。

註、科学技術館は現在でもドライジーネ型から、セーフティ型のレプリカ車や実車が展示されていて、自転車技術の変遷を視覚的に学ぶことができる。

●明治34年4月1日発行の「自轉車」第9号に、1901年式、デートン号のアルミニューム仕上げ自転車が紹介されている。この自転車は双輪商会が輸入。

壹千九百壹年式「デートン」號の「アルミニューム」仕上げ
(双輪商會輸入)
總「ニッケル」仕上げと異り、「アルミニュム」を原料とし塗り上げたるものにして、「リム」及泥除は「ニス」生地仕上げに、其の装飾の高尚優美なる、好輪の士は宜く一度同店に走り、陳列品を観る價值あり、定価金壹百六拾五圓也

他の記事として、ピアスのチェーンレス、クッション・フレームも掲載。こちらは石川商会が輸入。

以下は「自轉車」第9号に掲載の写真

曲乗り名人 小林作太郎 東京

岡田芳之助
やはり曲乗りの名人 大阪

サイクリング時の集合写真

石川商会 神戸支店

石川商会米国支店員

 1992年5月10日(日)雨
第6回クラッシク自転車コンテスト
自転車月間中央大会のイベントの一環として、第6回クラシック自転車コンテストが東京・上野で予定されていたが、当日生憎の雨のため中止となった。それでも遠くから車にクラシック自転車を積んで、駆けつけた熱心な愛好者も数人いた。
2年前にも、やはり雨で中止になっている。
5月は天気が不安定なので秋口に再度実施しらどうかと言う意見も出ている。

1992年5月11日(月)晴れ
自転車文化センターの渋谷課長より、カール・ブルクワード夫妻が自転車文化センターを訪れたとの連絡が入る。

註、カール・ブルクワード氏は、 私設の自転車博物館、ペダリング・ヒストリー・バイシクル・ミュージアムの館長である。博物館の場所はニューヨーク州オーチャード・パークにあった。そのコレクションは400台以上で、彼と妻クラリスにより収集されたコレクションである。私設の博物館としては、世界最大級であったが、2009年に閉館し、そのコレクションの殆どはオークションで転売された。その一部はいまでもヒューストン自転車博物館で見ることができる。