☆デートンのフレーム?
以前、平塚の宮川サイクルスポーツで古いフレームを入手。どうやらこのフレーム明治期のものらしい。マークも何もないので、まったくどこのフレームか分からないが、形はデートンを思わせる。色も勿論デートン色の海老茶。ただ気になることはフレームのサイズが小さいことである。恐らくこれはデートンを真似た日本製かもしれない。いずれにしても、不可解なフレームである。
このフレームの出所を宮川氏に尋ねたところ、何でも厚木市のある森谷自転車店に昔からあったものだとか。
森谷自転車店の創業は古く、明治40年3月である。
昭和4年の名鑑には、愛甲郡厚木町本町 森谷商店 店主 森谷邦蔵
営業課目、宮田製作所、日米商店代理店、各種自動自転車、販売並びに修繕
とある。
他の厚木の老舗では、加藤自転車店(加藤浅次郎)を思い出す。創業は古く、明治後期と聞いている。前の職業は鍛冶屋で鍬と鎌などの製作と修理を生業としていた。