2021年1月8日金曜日

自転車日記⑤

 購入して1時間ほどでオシャカになったプジョー

1974年3月9日(土)午後から雨
横浜駅西口の島田商店へ。プジョーを買うためである。
ヤマハが輸入した安物のプジョーである。ちょうどショールームにその自転車は展示されていた。即決これを買うことにした。これからこのプジョーに乗り、茅ケ崎まで帰る予定であったが、雨が降ってきたことと、ライトがないので、明日取にくることにした。
一応、代金の85.000円は前払いした。

1974年3月10日(日)雨、午後から晴れ
11時50分に家を出る。横浜のシマダまで自転車を取りに行く。
横浜駅のジョイナスで腹ごしらいして、島田自転車店に向かう。
昨日、購入したプジョーPR10を受け取る。
帰路のコースは、国道1号線で保土ヶ谷~戸塚~藤沢まで順調にきたが、ここで交通事故に。
場所は大鋸付近、前方にバンの軽自動車が走っていて、急に左折、その横腹にあたり転倒、プジョーは折れ曲がり、自分の体は、顔面打撲と腕や足に擦過傷を負う。丁度、近くでも交通事故があったらしく、実況見分中の警察官がいて「また反対側でも事故だ」とばかり、すぐにこちらに飛んでくる。何とか起き上がったが、彼方此方が痛い。警察官はすぐに救急車を要請、間もなく救急車が到着して、それに乗込む。藤沢市内の病院で診てもらい。どうやら打撲と擦過傷だけで、骨には異常がないとのこと。その後、藤沢の警察署に行き、事情を聴取されたり、今後の示談の話などをする。家に帰ったのは夕方になってしまった。顔が腫れているので、家族はびっくり、「もう自転車には乗るな。これで懲りたはず」

プジョーは1時間半乗っただけでオシャカになってしまった。
手痛い買い物であった。

(1ヶ月を過ぎたあたりから、また自転車が欲しくなる。まだ懲りていない)

当時のカタログより