2021年7月12日月曜日

コマ屋

 コマ屋

コマ屋については既にこのブログでも何回か触れている。
先日、全国製造卸商名鑑、昭和10年版を眺めていたら、下の広告が目にとまった。

①大阪市港区抱月町一丁目六
製作輸入卸商 コマ屋商店 大正14年開業
工場、港区繁栄町
店舗、神戸・京都・大阪

とある。
昭和13年発行の「名古屋自転車商工業便覧」97頁にコマヤ工具店とあったがはたして同じメーカーなのか。③を参照。

以前のブログ記事、
2020年8月23日日曜日
コマヤの工具
 昨日のブログ「ハタヤの工具」のところでふれたコマヤについて、昨日、何気なく昭和13年発行の「名古屋自転車商工業便覧」を眺めていたところ、偶然に自転車、部分品、附属品製造及販売業者の一覧、工具の部でコマヤを発見。やはり40年ほど前に浜松の小栗自転車店で聞いた話は記憶違いではなかった。その時の話は「昭和初期に使用していた自転車専用工具はハタヤとコマヤであった」と小栗さんが話してくれた。その時に工具も見せてもらったはずだが、まだこのころは工具に興味はなく記憶に残っていない。小栗さんは当時既に83歳と高齢であったが腕は確かであった。

なぜコマ屋にこだわるかというと、未だにその工具の現物を見ていないからである。小栗さんの店では見たと思うのだが、その時は興味無くまったく記憶にない。
その点、畑屋は老舗の自転車店へ行けば、いまでも見ることが出来るし、時々ヤフオクにも登場している。昨日も行きつけの小砂サイクルで年季の入った振れ取り台を見せていただいた。下の写真がそれである。

① 全国製造卸商名鑑、日本輪界新聞社
昭和10年版
国会図書館所蔵資料

② 同上 117頁

③ 昭和13年発行
「名古屋自転車商工業便覧」97頁

④畑屋の振れ取り台

⑤台座 名古屋の畑屋製

⑥畑屋のツールボックス

⑦畑屋のトレードマーク
ソケットレンチ
HATAYA TOOL TOKYO
と微かに見える