ローマ・オリンピック
昨日、知人から1960年のローマ・オリンピックに出場した自転車競技選手の大沢、大宮、斎藤の各選手の写真と記事が届いた。
この記事は、1960年10月発行の「サイクル」誌で、ローマから帰国したばかりの3選手に編集部が取材。帰国したのは、9月16日で、記事の内容は座談会形式でローマ大会での土産話しを東京・本郷の清水旅館で3氏が語っている。
①この三人の写真を見るとどうやら大沢選手が兄貴分的存在であったことが伺える。大宮、斎藤選手は新進気鋭といったところであろうか。
③は「サイクル」誌の表紙で、4000m団体追抜で活躍した齋藤勝也選手。
1000m独走、数少ない競技者の中にあって代表的な存在の大沢選手のラストスパート、1958年7月25日、第12回関東選手権(平塚)
とある。1000m独走とは、1000メートル・タイムトライアルのこと。
①東京本郷の清水旅館にて
左から斎藤、大沢、大宮の各選手
資料提供:渋谷良二氏(以下同じ)
②42、43頁
③「サイクル」誌の表紙
1960年10月号
第8巻第10号 通巻89号
サイクル時報社発行
④1000メートル・タイムトライアル
平塚競輪場のトラックを疾走する大沢鉄男選手
●3氏のローマ・オリンピック(Result)
大沢鉄男 1000mタイムトライアル 19位(1分11秒86)、4000m団体追抜 10位
大宮政志 個人ロードレース、194.832km 途中失格
斎藤勝也 4000m団体追抜 10位
以下は当時の日本選手権個人追抜の優勝者(同「サイクル」誌より)
大沢選手は個人追抜でも活躍していたこのが分かる。
1958年 全プロ選手権 小倉 ○中野泰満(三重)
全日本アマ選手権 立川 ○大沢鉄男(東京)
1959年 全プロ選手権 名古屋 ○田中 繁(青森)
全日本アマ選手権 大垣 ○大沢鉄男(東京)
1960年 全プロ選手権 広島 ○中野 泰満(三重)