自転車関係資料㉙
下の写真はイタリア版更生車である。(昭和14年11月22日発行の「寫眞週報」第92號より)
戦時下はどこの国でも軍需優先で、民間ではこのような代用品の車が考案されていた。
日本では国策としてこのような乗り物が奨励され「更生車」と呼ばれていた。特に昭和14年頃の新聞を見ると見出しに「更生車」や「国策タクシー」という記事が散見される。
写真のキャプションに、
イタリーの自動車代用品イタリーでも國民生活の各方面に準戰時態制が強化されているが、民間自動車の相當數は強制徴用され、又ガソリンは極度に制限された。そこで最近ローマの街に登場してきたのは寫眞の通りのガソリンの要らない自動車、つまり大型のリヤカーと自轉車を一緒にしたような乘物で、六人乗、家族で仲よくペダルを踏み踏み日曜日など郊外へ時局向ドライヴと洒落込めるわけである。