2024年7月30日火曜日

レンツとアウティング誌 - 17

 レンツとアウティング誌 - 17

「OUTING」 スポーツ、旅行、レクリエーションのイラスト入り月刊誌

第 22 巻 1893年4月 - 9月 合本版

「OUTING」 AN ILLUSTRATED MONTHLY MAGAZINE OF SPORT, TRAVEL AND RECREATION .

VOL. XXII APRIL - SEPTEMBER 1893

118頁、

ここの砂はとても深かったので、小さな茶店に自転車を置き、ビーチに沿って歩き、かなりぐらぐらする橋を渡って江ノ島に着いた。すぐに二人の友人が私を追い越し、寺院や有名な洞窟を訪れた。活火山の島(註、伊豆大島)が約25マイル沖合にある。ハワイと同様、ここでも素晴らしいダイビングを目にした。江ノ島の年老いたダイバーは、観光客が水中に投げたコインを必ず引き上げるが、ハワイの少年たちとは違い、これらのダイバーはコインが底に沈むのを待ってから、コインを追って飛び込む。

江ノ島でいつもの日本の夕食を楽しみ、その後、対岸に戻った。ここで二人の友人に別れを告げ、私は一人旅を続けた。北へ進むと、藤沢で再び東海道に出た。ここから道は西に進み、時には浜辺に近づき、また時には山沿いの内陸部にそれる。雪に覆われた標高 13,000 フィートの富士山が、遠くにいつも見えていた。道はよく整備されていて、ほとんど平坦で、私は平塚、大磯、そして国府津までその道をたどった。これらの街の間には多くの小さな村があり、いたるところで愉快な子供たちの群れを目にした。少女の多くは背中に赤ん坊をおぶっていた。彼らは狭い通りを大喜びで叫びながら私を追いかけ、そして近くの住民全員が出てきて私を取り囲んだ。



海岸沿いの道

住民全員が出てきて私を取り囲んだ


参考資料

相模国江ノ島の岩屋本宮の弁財天像展巡礼、1847~1852年頃(木版画)
歌川広重 画 国会図書館所蔵資料
註、女性が何かを投げ二人の子供がダイビングしているのに注目。

明治後期の絵葉書
奈良県立図書情報館所蔵

「then over a rather rickety bridge to the Island」
「かなりぐらぐらする橋を渡って江ノ島へ」