レンツとアウティング誌 - 18
「OUTING」 スポーツ、旅行、レクリエーションのイラスト入り月刊誌
第 22 巻 1893年4月 - 9月 合本版
「OUTING」 AN ILLUSTRATED MONTHLY MAGAZINE OF SPORT, TRAVEL AND RECREATION .
VOL. XXII APRIL - SEPTEMBER 1893
241頁、
日が短くなり、夕方 5 時には暗くなってしまったので、国府津で宿泊せざるを得なかった。人力車の車夫に一番良い旅館はどこかと尋ねた。
旅館の主人を呼ぶと、何度も挨拶して、旅館の中に入るように勧めた。ここでの習慣はまた変わっていて、主人は私の靴を脱がせた。誰もが家の中をスリッパか素足で歩き回っている。彼は私を部屋に案内したが、そこにはテーブルも椅子もなく、ただ座布団が床に置かれているだけだった。日本の仲居はとても気配りが行き届いており、常にそばにいて、あらゆる注文に笑顔で応じてくれる。この正直な人たちの間には鍵のかかるドアはなく、単に障子で仕切られているだけである。ご飯、魚、スープ、お茶、ケーキの日本食は、小さなお膳で出され、もちろん仲居は私のそばにいて、あらゆる面で手伝ってくれた。箸はあったが、私は用心してフォーク、ナイフ、スプーンを持っていた。私が食べるのを見て、仲居はむしろ面白がっていた。
ここで、日本の習慣におけるもう一つの驚きが私を待っていた。宿の主人がやって来て、入浴したいかと尋ねた。私が「はい」と答えると、私は風呂場に案内された。そこで私は、男女が同じ浴室と浴槽で入浴しているのを見て、ただただ驚いた。息を整え、驚いたようには見えないようにて、私は服を脱ぎ、まるで何年も日本にいたかのように、6人の日本人女性と男性を気にせずに湯船に浸かった。