レンツとアウティング誌 - 6
「OUTING」 スポーツ、旅行、レクリエーションのイラスト入り月刊誌
第 23 巻 1893年10月 - 1894年3月
OUTING AN ILLUSTRATED MONTHLY MAGAZINE OF SPORT, TRAVEL AND RECREATION. VOL. XXIII. OCTOBER, 1893—MARCH, 1894.
50頁、
北から南へ順に見れば、それぞれ北海道、本州、九州と呼ばれる3つの大きな島々は、重要である。これらは日本そのもの、つまり日本を形成している。その広大な境界内には、生活の中心地があり、驚くほど多様な自然の景色、外国人の興味を引くような古代と現代の生活を示すさまざまな面、そして数え切れないほどの歴史的ロマンチックな関連場所、今は永遠に消滅した政府や、この国の宗教である神道と仏教の記念碑などがある。この島国、あるいはむしろ島嶼の王国は、朝鮮海峡によってアジアの東海岸から隔てられており、東、北、南は太平洋の広い海域に囲まれている。間違いなく、その地理的位置から、かつての名称である「Jih pûn」が生まれた。これは「日の出ずる国」と翻訳できる。そして、この2つの単語が古代中国語に属していたことから、この名称は「Nippon」に変更されたと思われる。現在、この名称は、上記の3つの島のうち、中央で最も大きい島に当てはまる。
海岸のはっきりとした眺めは、壮大で絵のように美しい。近づくにつれて、その印象はかなり和らぐが、美しさは変わらない。徐々に、遠景のなだらかなもやはその力を失い、風景はより鮮明になる。現在、目には明るいブルーの湾、入江、水路、そして爽やかな緑のさまざまな色合いがはっきりと見える。それは太平洋を渡る長い航海の後の観光客の心を喜ばせる理想的な眺めである。
11月14日の早朝、オセアニックは横浜に到着し、日の出とともに港に停泊し、何百艘もの日本の舟に囲まれた。この和舟はバランスのとれたオールで推進する小型の平底船で、船主たちは忙しく働いていた。この奇妙な和舟の群れは何百人もの日本の商人を乗せ、日が昇る前に甲板に商品を並べ、中国人に売りつけていた。
港は絵のように美しい景色だった。
註、何故か四国が忘れられている。