2024年7月14日日曜日

レンツとアウティング誌

レンツとアウティング誌

アウティング誌 VOL. 20、1892 年 8 月

自転車とカメラで世界一周

フランク・G・レンツ著

自転車と私は、一連の休暇ツアーでピッツバーグまで行ける範囲のすべてのルートに精通した。あらゆる条件下でアレガニー山脈に登り、東はニューヨーク、西はシカゴ、南はニューオーリンズまで旅行した。私はカメラや身の回り品を運ぶための道具をたくさん工夫し、「自転車」にすっかり慣れ親しんで、荷車のように荷物を積んで自転車に乗るのが自然になった。それでも私はアレクサンダー大王のように、新しい分野に挑戦することを切望していた。次の休暇には別な自転車に乗ろうとも考えていた。それは空気入りタイヤを装着した自転車で、これを使って試したところ、世界中を旅行できるだろうという自信が芽生えてきた。何年もの間『OUTING』誌を熱心に読んでいた私は、自分の経験を通じて仲間の自転車乗りに伝えたいと思うようになった。

『OUTING』という有名な「ブランド」が書かれた手紙を受け取ったときの喜びは、私の念願である「ウェストワード・ホー」へ、そして地球一周への計画が空想から現実へと一変した。

どのような車輪の自転車に乗るべきかという問題は、専門の技術者に聞くのもよいが、実際に試乗して解決されるはずである。

空気入りタイヤの自転車メーカーはたくさんある中で、結局それは私の個人的な経験と判断に頼ることになった。・・・


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