銀輪部隊関連 - 9
「マレー血戰 カメラ戰記」朝日新聞特派員 影山匡勇 昭和18年1月18日發行
写真53、自轉車を肩に銀輪部隊の難行。
写真53
国会図書館所蔵資料
以下同じ
写真53
銀輪部隊の難行
150頁
鉄輪部隊にとって一番困るのは、何といつてもジャングルと湿地帯であった。どうしても拔 けられないときには、自轉車は荷物諸共惜しげもなくジャングルや湿地帯の中に棄てられて行く。數百台の自轉車が一ぺんに棄てられてしまふ。愈、捨てよと命令があっても、僕等には何だか惜しい気がする。自轉車よりもむしろ荷附につけてあるコンビーフやミルク、パイ罐の類に未練が残る。ジャングルの中へは身體以外何一つ持って行けないのだ。そんな時よく
「君! どうだ」
「新聞記者をやめて、ここらで自轉車屋でも始めんか」・・・