下の写真がそれである。
平和記念東京博覧会は、第一次世界大戦が終結したのを記念して、1922年3月10日から7月31日までの間、東京・上野で開催された博覧会である。来場者数も1000万人を超えたというからその盛況ぶりがうかがえる。その博覧会場の中でひときわ人気を集めたのが米人オスカー・バブコップによる自転車曲乗りで、観客の度肝をぬくような巨大な構造物と驚異的なその演技であった。
その後、その曲乗りが絵葉書になり記念品として販売された。最近でも時々オークションや古書店に出ているのを見かける。
私もだいぶ前になるが古書店でその絵葉書を購入した。
改めてその曲乗りを見ると大掛かりな装置とその演技に驚かされる。当時の人の興奮と歓声がいまも聞こえてくるようである。
オスカー・バブコップについて、少し触れてみたい。
スペルが分からないので適当に綴りネット検索にかけたら、3回目でヒットした。
オスカー V.バブコック(1875-1957)は、元は自転車競技選手で、その後プロのスタント自転車ライダーになり、さらに複葉飛行機のパイロットでもあった。1917年頃には、世界中で彼の開発した「デストラップループ&フリューム法」の演技で有名になり当時の人々の話題を呼んだ。そしてこの絵葉書にある1922年、東京・上野で開催された平和記念東京博覧会の会場にその巨大な構造物と演技で臨んだわけである。
自転車の大宙返り
東京平和博覧会記念
驚神的大妙技
自転車の宙返り空中滑走の実況
米国人オスカ・バブコップ 2枚組
として販売された絵葉書
大宙返りの後の大ジャンプ
全体の構造はこの絵葉書が参考になる
オスカー V.バブコック(1875-1957)