2021年2月23日火曜日

栃木中学校発火演習

栃木中学校発火演習記念絵葉書

 下の絵葉書は栃木中学校(現、栃木高校)の発火演習記念(大正期)のものである。なぜ栃木中学校発火演習関係の絵葉書が多く巷に出ているのか、定かではない。おそらく当時、栃木中学校と陸軍が共同で演習をしたことによるもので、葉書にも統監部という文字が見える。この学校は伝統的にも陸軍との関係が深く、或は軍人の養成所のような役割を担っていた可能性もある。
現在でも周辺には自衛隊の駐屯地などが点在する。

 栃木中学校は歴史も古く明治29年の創立である。
明治32年には、明治天皇が近衛師団演習を天覧し、この学校を臨時の行在所とした。また大正7年の陸軍特別大演習では大正天皇も行幸している。
そのようなことから、この絵葉書にあるような発火演習がたびたび行われたようである。自転車がこの演習でも伝令役などに利用された。このような軍事教練も授業の一環であったと思われる。

 確か明治25年の宇都宮での陸軍大演習に初めて自転車が登場し、伝令用としての利用されている。

①大正11年11月24日 栃木中学校発火大演習
大宮村にて

②場所と年月日は不詳

③大正6年12月1日 国府村南校付近

大正8年 発火演習記念

⑤大正9年11月19日 校門から演習地に向かう

➅現在の県立栃木高校正門
当時の面影を残している
Googleストリートビューより