ゼブラの自転車
昨日、知人から電話があり、ある山梨県の骨董屋でゼブラの自転車を購入し、更に旧ドイツ製のアセチレンランプも入手したと、彼の友人から連絡があったとのこと、送られてきた3枚の写真を見ると、ゼブラのホクセン号であることが分かった。確かこのホクセン号は大正13年頃から昭和30年頃までゼブラが製造した自転車で、息の長いブランドであった。
写真は撮影者の許可を得ていないので、掲載することが出来ないが、自転車全体の保存状態はほぼ完璧に近い。タイヤの部分を見ると、超特級 山梨県 ゼブラ会 特選、と文字が入っている。
ヘッド部分を見ると、ホクセン号のトレードマーク、アルミの山梨県自転車登録標が巻かれている。当初この登録標は鑑札ではないかと思ったが、どうやら防犯登録標である。ヘッドの下の部分にはゼブラ製品と書いたマークも取り付けてある。
ハンドルにはベルとセル握り、ブレーキはロッド式でヘッドの部分に乾電池式の手持ちもできる携帯ランプが取り付けてある。
チェーンケースはフルカバータイプのものではなく、簡易型の半ケースである。サドルは布製のカバーがかけてあるので分からず。
参考までに
歴代のゼブラ自転車の銘柄を記すと、
ニューゼブラ号、ネロア号、NRA号、スペシャルゼブラ号、ゼブラエース号、ゼブラ号、ゼブラハイカー号、ゼブラライト号、ヒボン号、プライム号、ホクセン号、ローヤルゼブラ号、金富号、銀富号、ケーエム号、高級光富号、ニューエフエス号、ニューローマン号、ネロアプライム号、セミライト号など。
このうちゼブラ号、プライム号、ホクセン号、ヒボン号はゼブラ自転車製作所の四大銘柄であった。
参考までに、戦前の湯浅蓄電池製造株式会社の角型自転車用ニッケルランプのチラシを一番下に載せた。メーカーは分からないが、このような形のランプがゼブラ自転車に付いていた。