ガルモジ ( Galmozzi)
先般、知人の428さんからメッセンジャーで連絡があり、イタリアのロードレーサー、ガルモジ ( Galmozzi)が、ヤフオクに出ているとの、連絡があった。ガルモジ は、当時(1970年代後半)一番あこがれていた自転車で、どうにかして手に入れたいと考えていたが、結局その機会がなく、諦めてしまった自転車である。
当時の情熱があれば今でも購入したいところであるが、寄る年波で、いまではその意欲も減退している。
本日、再度そのヤフオクを確認したところ、まだ掲載されていた。
その商品説明に、次のように書いてある。
<商品説明>ご覧頂きありがとうございます♪
ニワトリマークがかわいい Galmozzi の入荷です!
1960 年代末頃のフレームと思われます。
Galmozzi 自体少ないですが、小さめのサイズはさらに少ない。
ヘッドバッジがギリギリ入るサイズですね(^.^)
メッキのヘッドラグも Galmozzi ならではの造形♪
サビ等もすくなくよいコンディションを保っております。
傷はあえて修復していません。アジとして残しておきました。ヘッドバッジも同様にペイントはせずそのまま(^^)
写真ではものすごく濃い赤に見えますが、現物は朱色な感じです。
ハブは人気のラージハブ。
前後ともに、RECORD 文字刻印無しです。
サドルは IDEALE のレザー。型崩れはありませんが硬いので、 お好みの硬さ形に育ててい
ってください^^;;
フルオーバーホール済みですので、すぐに発送可能です。
発送は週末ごとの発送です。
車両のお写真は下記にたくさん掲載しておりますのでどうぞご覧下さいませ。
スペックは、
Seat tube 505 mm(c-c) / 520 mm(c-t)
Top tube 530 mm(c-c)
Stand over height 750 mm
Stem cinelli (90mm)
Handle cinelli (c-c:380mm)
Head parts Campagnolo Record
W lever Campagnolo Record
Front Derailleur Campagnolo Record
Rear Derailleur Campagnolo GRAN SPORT
BB Campagnolo Record
Crank Campagnolo Record ( 50/45t , 170mm)
Brake Caliper Universal EXTRA
Brake Lever Universal
Saddle IDEALE
Seat Post Campagnolo Record (φ27.0 mm)
Hub F/R Campagnolo Record
Free PRO COMP (5s / 14-16-18-20-22)
Rim NISI (tubular)
Pedal Campagnolo STRADA
とある。
フレームサイズは、505ミリとあるから、そうなると私のサイズではない、自分では510ミリ~520ミリが適正サイズと思っている。
以前にこのブログでも ガルモジ については触れている。
以下がその記事。
この自転車についてS氏(shibuya氏)といろいろ話しているうちに、いつしかGalmozziの話題になる。私が1970年ごろ一番欲しかった自転車はGalmozziだったと話したところ、S氏はなぜ?と意味ありげな質問をした。私は単に視覚的にフレーム三角の角度とその全体の美しさをのべたところ、それもそうだがGiuseppe Pelaという当時の名工がフレームを製作したかどうかだという。
Giuseppe Pelaは1950年後半から1970年初頭に活躍したフレームビルダーでMerckx、Anquetil、Van Loy、Bobetなど多くのプロライダー向けのフレームを製作している。メーカーではGalmozziをはじめ、Masi、Benotto、Giosなどのフレームも製作している。
ただ彼は自分の名前をフレームには記さず、あるしるしをフレームに施しているという。それが彼が製作したしたかどうかという証であり、見る人が見ると、そのしるしで彼が製作したフレームだとわかるという。
それはどこかといえば、BB下部の4つのカットと、フォーククラウンのサイドの上部のラインとポイントの組み合わせ、同じくヘッドラグにも同様のラインとポイントが上下の部分に施されている。
たしかに同じGalmozziでもそのしるしがないものもある。
いづれにしてもそのしるしは知る人が知る含蓄のようなものであろうか。
このようなことは、だんだん知る人もいなくなり歴史から消えていくような気がする。
S氏は強調する。これからのマニアのためにもその辺の事情を書き残す必要があると。
このヤフオクの自転車にもポイントとラインの施しが、ヘッドとフォーククラウンそしてBBにはポイントが見られる。まさしく1960年代にGiuseppe Pelaがフレームを製作した自転車であることが確認できる。
当時であれば、サイズは小さくとも飛びつきたいところである。
入札価格も適正ではないかと思っている。
下の写真は当時の年賀はがきで、私がガルモジのトレードマークを見て稚拙だが作成した。
それほどあこがれていた自転車であった。
1981年元旦の年賀葉書