ユニバーサルカー
先日、昭和14年発行の全国輪界興信名鑑を眺めていたら、下の自転車が目に留まった。なかなかユニークな形状の自転車である。
その宣伝文句に、
自転車界の脅威!!
高尚、優美、軽快の三大特長
を兼備した理想的紳士向きの
安定度高き実用運搬車となる
ユニヴァーサルカー
発売元、ユニヴァーサル社 東京市神田区末広町二一
とある。
まず一番の特徴は後ろにあるはずの荷台をハンドルの上部につけたことである。
ハンドルの握りの上が分からないが、下からケーブルのようなものが伸びてきている。これがブレーキなのかどうか、ブレーキレバーも見えないので分からない。それともコースターブレーキか。
サドルはハンモックサドル。フレームはよく重量運搬車で見かける形状であるが、所謂X型ではない。
いずれにしても形状はユニークだが、その実用性のほどは?疑問が残る所である。
この自転車、当時いったい何台の引き合いがあったのであろうか。
この自転車、当時いったい何台の引き合いがあったのであろうか。