自転車関係資料⑩
下の2枚の資料は、林商会商報である。
年代は書いてないので分からないが、広告の内容から判断して、昭和初期ではないかと思う。1枚目の欄外上の左側に7月号と書いてある。おそらくこの時期に毎月発行された商報である。
この会社の住所は、
林商会 久留米市明治通八丁目
明治通りは久留米市の中心街に位置し、北側には筑後川が有明海に向かって流れている。
このカタログの内容を見ると殆どが自転車の部品であり、おそらく自転車店用の商報である。川村の自転車、ジーエス号、大衆号の発売元でもある。
川村の自転車、その他の銘柄では、ABC号、ウイービー号、エミネント号、カワムラ号、スーパーカワムラ号、ターキー号、ニューカワムラ号、モード号、レステー号、GS号、KWU号、シイキング号、ナイルス号、ファンダー号、ブライド号、レビー号など種類が多い。
川村の自転車は、1915年(大正4年)に、川村幸一が兵庫県神戸市で自転車製造をはじめる。
その後、「川村産業株式会社」として発展、本格的な自転車製造メーカーとなる。
高級ロードレーサーとマウンテンバイクの「NISHIKI」ブランドは有名である。
1995年（平成7年）の阪神淡路大震災で甚大的な被害をこうむる。㈱カワムラサイクルとして再スタート。現在は主に車いすを製造。
林商会商報
裏面
