ル・シクリスト誌
今回はフランスの雑誌「ル・シクリスト」誌、1967年3月-4月号である。
下に何枚かの写真を載せる。
これからは本や雑誌その他の資料を載せる時はサイズが分かるように物差しを置くことにした。ただの物差しでは面白くないので、わざわざ家にある一番古そうな竹製の30センチ物差しにした。これである程度のサイズが分かると思う。
以前からそうすべきであったが、そこまで気が回らなかった。
以下の写真について若干の説明を加えると、
②は、どこかで見たような本の広告があり、手元の資料をあさったら黄色本のシクルが出てきた。いまでもこの本の人気は冷めない。時々ヤフオクなどにも登場しているようである。この本はダニエル・ルボアの描画を眺めるだけでも楽しい。
③は、広告ページだが、いまでは懐かしい部品メーカーなどが出ている。私もウオルバーのチューブラータイヤにはお世話になった一人である。リムセメントも小さなチューブ状のウオルバーを愛用した。
日本でのアレックス・サンジェの人気はいまだに根強い。私の知人もこのサンジェとエルスの熱心なファンである。
⑤のニエプスについては、写真技術の開発者の一人として、歴史にその名を残している。自転車についても以前はシブラック伯爵やドライス男爵と自転車発明の元祖を争っていた感もあったが、最近では研究者の間でもシブラックもニエプスも論外になりつつある。いずれは自転車の歴史から消えていくのであろう。日本の田中久重同様、自転車の発明家よりも、それぞれの分野で名を残している。それで充分であろう。レオナルド・ダ・ヴィンチも然り。
①表紙
②シクル本とルネ・エルスの広告
たまたまそばにシクル本があったので並べる
③シビエ、ウオルバー、サンジェなどの広告
④アレックス・サンジェの広告を拡大
⑤写真家ニエプスの記事
⑥その次ページ
ニエプスが1818年に製作したといわれる自転車