2020年12月8日火曜日

自轉車散歩①

  先日、自宅から山北町まで自転車で散歩に出かける。
風が少しあり寒かったが、乗っているうちに暖かくなってきた。
 丁度、山北駅にさしかかったところ、駅前のポッポ屋という食堂の店先で、自転車を輪行袋に入れようとしている男性が目に留まった。近づいてみると、自転車は懐かしいアマンダであった。
 このアマンダを見ているうちに、1970年代から80年代の記憶が蘇ってきた。
 当時、定期購読をしていた「ニューサイクリング」誌にこのアマンダの広告が度々載っていて、カヌーと自転車の取り合わせが何となくユニークで、記憶に残っていたのである。
 このアマンダのビルダーである千葉洋三氏は独立する前は、自転車用フレーム・チューブで有名な石渡製作所(既に廃業)に勤めていたが、1973年に独立して、「アマンダスポーツ」(東京都北区田端新町)の店を起業した人である。
そのころはまだ珍しかったカーボンフレームを採用した自転車も製作していて話題になっていた。
現在でもその工房はあり、ビルダーとして精力的に活躍していると聞いている。
毎年行われている自転車文化センター主催のハンドメイドバイシクル展にも常連で参加している。今年はコロナ禍前の1月にこのイベントは開催されている。

 そんなことが、この駅前で輪行袋に入れようとしていた、アマンダをみながら思いだされたのである。
このアマンダのオーナーは、今日この自転車で山北駅から矢倉沢、地蔵堂を経由して足柄峠までサイクリングしてきたと、言っていた。これからこの自転車を輪行袋につめ電車に乗って帰宅するところであった。

 今回の記事から、過去を含め時々「自轉車散歩」として掲載する予定である。いつまで続くか分からないが、散歩の途中でクラシック自転車等に出会ったら、このブログに書き留めたいと考えている。

山北駅前のポッポ駅前屋

これから輪行袋に収納する

懐かしいアマンダのエンブレム