2020年12月27日日曜日

老舗さんぽ㉑

 先日はまた、開成町の老舗探訪である。

下曽我にあった一石自転車店と延沢の同店との関係、そして松田町惣領にあった本美自転車の調査である。

 先ず開成町の本美自転車店を尋ねる。以前、松田町にあった本美自転車店との関係を四代目に当たる店主にお伺いした。おそらくこの店の関係者であったかの確認である。結果、まったく分からないとのことであった。先代の時代であれば、明瞭に判明したと思われるが今となってはやむおえない。

 本美自転車店の初代は嘉重(かじゅう)さんで、二代目は繁三さん、そして三代目が嘉一さんである。現在の店主は嘉一さんの奥さんとのことであった。

 次に一石自転車店を訪ねる。ちょうど三代目の店主がバイクの前輪の修理をしていて、傍にお客さんもいた。話し中であったが失礼して、下曽我の一石自転車店との関係をお聞きした。すると、親戚の叔父さんとのこと、名前は確か「リョウヘイ」さんと云っていた。メモをとらなかったのであいまいになってしまったが。

 一石自転車店は、当時手広く営業をしていて、山北にも店をだしていたし、下曽我にもあったのである。当時は相当繁盛していたに違いない。

 現在は主に自転車とオートバイの販売と修理である。前回は気づかなかったが、店の奥にDSK(大東製機株式会社)のオートバイがあるのを見つける。このオートバイはドイツのBMWのコピーで、駆動はシャフトドライブ方式である。1950年代のオートバイで、その筋のマニアであれば垂涎のバイクであろう。当時、シャフトドライブで思い出すのはライラックである。私もそのオートバイを何度も見たし、独特のエンジン音を今でも覚えている。懐かしい時代であった。

本美自転車店


旗屋のスパナ 本美自転車店

一石モータース

DSK(大東製機株式会社)のバイク
1950年代