ロンドン自転車クラブ会報 - 23
第1巻 第23号
A. O. ウォード & J. S. ストークス 編集
1878年8月29日木曜日
日本自転車史研究会のブログ Copyright © Yukio Ootsu
ロンドン自転車クラブ会報 - 23
第1巻 第23号
A. O. ウォード & J. S. ストークス 編集
1878年8月29日木曜日
デジタル・ライブラリー(更新)
日本自転車史研究会デジタル・ライブラリー
現在、日本自転車史研究会では会報などに掲載された投稿記事のデジタル化を進めている。
今後、デジタル編集が終わったものから逐次ネットにUPを予定。
(他のサイトからの記事もあり)
2026年10月22日現在、「
2、日本の自転車史と鑑札 高橋 勇
3、歴史を大事にしたい 今井彬彦
4、カレンダーに見る山王とロン・キッチンそして鳥山新一 渋谷良二
5、ドライジーネとミショー型の歴史 小林恵三
6、梶野仁之助伝(改訂版) 大津幸雄
7、日本の自転車史・その疑問点(改訂版) 大津幸雄
8、日本における自転車の製造・ 販売の始め 齊藤俊彦
9、自転車の歴史探訪 大津幸雄
10、「自転車学」の提唱 佐野裕二
11、日本のオーディナリー型自転車の歴史 大津幸雄
12、資料で読む中村春吉 大津幸雄
13、NCTCの分派 渋谷良二
14、自転車産業技術の変遷に関する一考察 渡邉喜久
15、「第三フランス通信」について 渋谷良二
16、彦根藩士「人力自走車」創製の記録 大須賀和美
17、自転車全書 松居松葉
18、ロンドン・ペダリング 大津幸雄
19、アンチック自転車 高橋 勇
20、創立20周年を迎えて 石原政雄
21、日本の自転車製造業の歴史 大津幸雄
22、パリの古本屋をたずねて 瀧川美佐緒
23、初めてのサイクリング 大津幸雄
24、日本の自転車灯火 梶原利夫
25、オーディナリー自転車について 大津幸雄
26、江戸中期の自転車「陸舩車」 真船高年
27、日本の自転車の歴史(遺稿) 佐野裕二
28、History
of The Ordinary in Japan Yukio Ootsu
29、”歴史は繰返す”スポークの折損より 井上重則
30、お寺にあったダルマ自転車 大津幸雄
31、旅と自転車史 植原 郭
32、日本輪友会について 大津幸雄
33、自転車発展の途をたどる 高木六弥
34、日本自転車史の脇役たち 高橋 達
35、自転車はどこを走ればよいのか? 大津幸雄
36、Around the world
on a bicycle Thomas・Stevens
37、自轉車利用論 金澤来藏
38、Bicycles
& tricycles Archibald Sharp
39、Across
Asia on aBicycle Allen and Sachtleben
40、各地の自転車小史 須賀繁雄
41、The
Modern Bicycle Charles Spencer
42、Round the World on a Wheel John Foster Fraser
43、自転車発明の始祖に思う 奈良重幸
44、自転車術 渡辺修二郎
45、名古屋デザイン博の自転車イベント 大津幸雄
46、「 自転車」のスポーツ史的考察 奈良重幸
47、日本の自転車製造業の歴史(改訂版) 大津幸雄
48、遠いフィンドレー 大津幸雄
49、ドライジーネの原書コピー 八神史郎
50、郵便と自転車 斧 隆夫
51、自転車史研究ノート 稲垣正浩
52、明治12年と自転車 齊藤俊彦
53、人力飛行の夢を追って 稲垣正浩
54、明治末の鳥取における自転車競走 大熊広明
55、ジャパンパンチ・ワーグマン 高橋 勇
56、ニュースレター・バックナンバー 大津幸雄
57、娯楽俱楽部 民友社
58、日本の自転車製造業の歴史(改訂新版) 大津幸雄
59、郵便と自転車 大津幸雄
60、明治期の埼玉における自転車事情 佐竹慎太郎
61、名車 "Rene・HERSE" 上野修一
62、スティーブンスの自転車世界一周 大津幸雄
63、簡易写真術 扶桑商会
64、1985年版資料目録 日本自転車史研究会
65、Velocipedes Bicycles
and Tricycles 1869 Velox
66、日本で最初の自転車旅行 大津幸雄
67,輪界追憶録 佐藤半山遺稿
68、輪界追憶録について 高橋 達
69,佐藤半山の遺稿 高橋 達
70、スティーブンスの日本での旅程 大津幸雄
71、アメリカン・スターについて 大津幸雄
72、堺の自転車 堺輪業協会
73、外装変速機のすべて 前田鉄工所
74、簡易自転車修繕法 佐藤喜四郎
75、ホルストマンの日本滞在記 大津幸雄
76、フランク・レンツとビクター号 大津幸雄
77、陸奔車の中川泉三 説 大津幸雄
78、正田門弥の千里行車について 大津幸雄
79、ヴェロシペードの時代 大津幸雄
80、ラントーン(RANTOONE)について 大津幸雄
81、「提督の物語」のヴェロシペード 大津幸雄
82、ヴェロシペードの時代(増補版) 大津幸雄
83、「ジャパン・パンチの自転車」-1 真船高年
84、自転車の復権 大津幸雄
85、千里行車と陸奔舟車の駆動方式 大津幸雄
86、自転車の切手について 大津幸雄
87、日本最初のサイクリング? 小林恵三
88、やはり明治の自転車リロイ号 大津幸雄
89、ジャパン・パンチの自転車 -2 真船高年
90、ジャパン・パンチの自転車 続編 真船高年
91、埴 亀齢の三輪車 大津幸雄
92、郵便と自転車の出会い 大津幸雄
93、足柄・箱根サイクリング 大津幸雄
94、南アルプススーパー林道サイクリング 渋谷良二
95、世附サイクリング 大津幸雄
96、第1回ポリージャポン 大津幸雄
97、門弥が先か? 大津幸雄
98、ラレーの思い出 山中唯裕
99、自転車年表 大津幸雄
100、サンビームのレストア記録 小池一介
101、リンゲのボーンシェーカー 大津幸雄
102、日本の自転車史 大津幸雄
103、会報「自轉車」創刊号 日本自転車史研究会
104、自転車の起源はどこにあるのか 小池一介
105、モトゥス 陸奔舟車 日本自転車史研究会
106、レンツの日本自転車旅行 大津幸雄 編
107、自転車店の老舗探訪 大津幸雄
108、スティーブンスの日本旅行記 大津幸雄 編
109、続・スティーブンスの日本旅行 大津幸雄 編
110、石川商会について 大津幸雄
111、自転車世界一周 大津幸雄 編
112、パーツのデザイン 大津 幸雄
ホビーホースの風刺画
下の画は、 1819年に出版された、ウィリアム・ヒース(William Heath)作と伝えられる風刺画『A Family Party Taking an Airing』。
19世紀初頭に流行したペダルやブレーキのない初期の自転車「ホビーホース(ベロシペード)」を風刺したもので、乗る男性が悪戯をするサルやペットたちに振り回される滑稽な様子が描かれている。 新しい乗り物と社会の風潮を痛烈にパロディ化している。
1817年にドイツのカール・フォン・ドライス男爵によって発明された ドライジーネ は、ペダルがなく、地面を足で直接蹴って進む「自転車の元祖」で、当時、イギリスの都市部の上流・中流階級(ダンディたち)の間で流行したが、不格好に足を動かす姿が非常に滑稽であったため、当時の風刺画家たちの格好の材料となった。
「最新の流行を追い求めて気取ってはいるものの、実態は動物たちに振り回され、必死で見苦しい姿を晒している人間たちの滑稽さ」 を、家族のピクニックという形を借りて辛辣に、かつコミカルに批判している。
ノーウッド自転車会社
下の資料は、
アメリカ・オハイオ州シンシナティにあった「NORWOOD BICYCLE COMPANY(ノーウッド・自転車会社)」の広告
「NORWOOD BICYCLES」(ノーウッド・自転車)
独占企業によって製造されたものではない、とある。
19世紀末から20世紀初頭のアメリカでは、大企業によるトラスト(企業合同・独占)に対する反発が強まっていた。自社が独立系メーカーであることをアピールし、公正な品質と価格を提供していることを強調している。
「Model 22」、
ダイヤフラム型のドロップハンドル、チェーン駆動、大型のチェーンリングなどを備えたダイヤモンドフレームの自転車(セーフティ・バイシクル)。
(入手可能な最高の素材を使用し、最も経験豊かな職人によって誠実に作られています。美しさや実用性を高めるための細部も見逃されていません。すべての自転車[ホイール]に保証がついています。)
「NORWOOD BICYCLE COMPANY」
オハイオ州シンシナティ、プラム・ストリート 62-68番地
ロンドン自転車クラブ会報 - 22
初期の蒸気機関付三輪車
下の図は、19世紀初頭(1820年代〜1830年代頃)の乗り物(蒸気機関付三輪車)、新しい移動手段の発展を戯画化したイギリスの風刺画。
•馬の形をしたボイラーや煙突を備えた、蒸気駆動の三輪・特殊な蒸気馬車(ゴーズワージー・ガーニーらの蒸気自動車や初期の蒸気機関を模したもの)。
• これを見た右側の女性たちは、当時の流行のドレスやボンネット(帽子)を身につけ、驚いた様子で振り返っている。
ロンドン自転車クラブ会報 - 21
タンデム・ドライジーネ
下の画は、1819年にイギリスの画家チャールズ・ウィリアムズ(Charles Williams)によって描かれた風刺画「A LAND CRUISE on one of the Patent Hobby Horses(特許ホビーホースの陸上航海)」。
当時のヨーロッパで大流行していた「自転車の原形」を巡る社会現象や流行、階級社会をユーモラスに描いている。
1817年にドイツのカール・フォン・ドライス男爵によって発明され、ペダルはなく「足で地面を蹴って進む」乗り物。イギリスに導入されると、上流階級やおしゃれな若者たちの間でブームとなったが、「奇妙な乗り物」として多くの風刺画の対象となる。
中央でホビーホースを漕いでいる2人は水兵(セーラー)で、前方の水兵が「風もないのに素晴らしい航海(セーリング)だぜ!」と喜んでいる。操縦が荒っぽいため、左側にいる「ダンディ(気取り屋のいなせな紳士)」に激突している。ぶつけられた紳士はハンドルを離し、帽子を飛ばしてひっくり返りそうになっている。
水兵たちが乗っているホビーホースは、実物にはない「2人乗りのサドル」と「後部座席」が取り付けられた架空の大型モデルである。後ろの座席には着飾った女性たちが乗ってお酒を楽しんでおり、「乗り合い馬車(Dilly)より快適ね!」とはしゃいでいる。
右奥には、馬車がひっくり返り、人々が地面に投げ出されている凄惨かつコミカルな様子が描かれている。
セリフには当時の俗語(スラング)が含まれている。水兵たちが「ダンディ(Dandy)を轢いちまうぞ!」「ダンディをひっくり返してやった!」と言っているが、これは「おしゃれな紳士(ダンディ)」という意味と、当時ホビーホースが「ダンディ・ホース」とも呼ばれていたことから、「乗り物」と「気取った男」の両方を引っ掛けたダブル・ミーニングになっている。
カミナード自転車
フランス製「カミナード(Caminade)」自転車は、 1910〜1950年の旧カミナード(ピエール・カミナード)と、 2013年以降の新生カミナード(Brice Epailly & Sylvain Renouf)
という二つの時代を持つ特異的なフランスの自転車ブランドである。
歴史的にはアルミ・マグネシウム合金(Caminargent)による分解可能フレームで知られ、現代では フランス国内製造のスチール或いはチタンのハンドメイドバイクとして再評価されている。
下の広告は、フランスの自転車技術者ピエール・カミナードによる、軽量で剛性の高い自転車の広告。1930年代から40年代にかけて、カミナードはアルミ合金を使った独自の自転車フレームを製造していた。
広告では、独自のダブルボトム・ペダルや、フォークがフォークセットを支える独自の構造など、革新的な技術をアピールしている。
1879年生まれのピエール・カミナードは、独創的な職人であり自転車製造者であった。
分解可能な自転車は、当時航空産業や建設業界で高く評価されていたアルミニウムとマグネシウムの合金であるジュラルミンで作られていた。
六角形のチューブはネジで組み立てられ、組み立て用スリーブは赤、緑、青のいずれかで彩色され、スリーブの空洞部分も同じ色で塗装されていた。
フレーム以外にも、ハンドルバー、リム、クランク、ハブなど、多くの自転車部品もカミナードによって製造された。
蒸気機関付きの足蹴り自転車
下の図は、1818年にパリで描かれた、蒸気機関付きの足蹴り自転車(ドライジーネ)の風刺画『Vélocipèdraisiavaporianna(ヴェロシペドライシアヴァポリアンナ)』。
『Vélocipèdraisiavaporianna』(パリの風刺画、作者不明)
描かれた時期: 1818年4月3日、パリのリュクサンブール公園での実演をテーマにしている。
当時流行し始めたペダルなしの二輪車「ドライジーネ(ヴェロシペード)」に、蒸気ボイラーを無理やり載せた架空の乗り物。後ろから火を焚きつけて蒸気を噴き出させて走る様子や、驚く見物人たちがユーモラスに描かれている。
オートバイや蒸気自動車の歴史を語る際、「世界初のオートバイのアイデア(風刺画)」としてもしばしば紹介されている。
ロンドン自転車クラブ会報 - 20
第1巻 第20号
編集:A・オージア・ウォード
1878年8月8日(木曜日)発行
註、アクロスティック(頭文字合わせの詩)、
この詩は アクロスティック(頭文字と語尾で別の名前を作る)形式のなぞなぞ詩であり、
各行の答えを当てることで:
頭文字 → 勇敢な英雄(Nathan Hale)
語尾 → その英雄の名声を後世に伝えた人物(Henry A. Arnold)
という二重の答えが現れる仕掛けです。
ロンドン自転車クラブ会報 - 19
第1巻第19号
A. オジエ・ウォード編集
1878年8月1日(木)発行
清輪 創刊号
足踏み式三輪車
下の写真はロンドンの科学博物館所蔵のトレッドル式三輪車。
駆動用トレッドル(足踏みレバー)とティラー(舵取り棒)を備えた初期の三輪車(ヴェロシペード・トライシクル)は、1851年頃に登場したと云われる。
駆動輪は後輪の片側のみで、もう一方の後輪は真鍮製ブッシュを組み込んだハブを介し、駆動軸上で自由に回転する構造であった。車輪は木製で、鉄製のタイヤ(輪)が巻かれていた。前輪が24インチ、後輪が35インチのサイズ。
1869年に前輪駆動のヴェロシペードが人々の関心を集め、自転車産業が誕生した。その後、設計の進化を経て、1870年代には「オーディナリー」(いわゆる「ペニー・ファージング」)や大径車輪の三輪車が路上に登場した。
この大人用のトレッドル式三輪車は、ラック・アンド・ピニオン式の操舵機構とペダルを備えた三輪車に取って代わられるまで人気を博した。一方、子供用のトレッドル・ティラー式三輪車はその後も製造され続け、当初は裕福な家庭向けの高級品であった。初期の製品には木製のハブや部品が使われていたが、1880年代までには鋼鉄製となり、金具類には鋳鉄が用いられるようになった。また、初期モデルの車輪リムは金属製でタイヤを装着しないタイプであったが、後期のモデルにはソリッドラバー(中実ゴム)製のタイヤが装着されるようになった。
ロンドン自転車クラブ会報 - 17
第1巻 第17号
A. オジエ・ウォード編集
1878年7月18日(木)発行
『ころぶところがる』
昨日、知人のK氏から自転車関連本の情報が電話でありました。
この漫画本は、黒田硫黄が自転車雑誌「サイクルスポーツ」で2021〜2023年に連載した作品をまとめた単行本で、自転車を軸にしながらSF・西遊記・エッセイなど多くのジャンルを自在に横断する異色の漫画作品集。
C.T.C. ガゼット -43-4
ロンドン自転車クラブ会報 - 16
第1巻 第16号
A. オジエ・ウォード編集
1878年7月11日(木)
ラッジ・ロードスター
ラッジ・ロードスター自転車 No.1
ラッジ・サイクル・カンパニー・リミテッド
1889年製
スポークは特殊鋼製で、ハブ側でバットエンド加工されており、改良された方法で組まれています。今年使用した数十万本のスポークのうち、1本も折れていないことをご報告できます。
ベアリングは、有名な「ラッジ」特許の防塵・防汚ベアリングで、ボールは焼き入れ鋼の溝の中を転がります。車軸溝はスリーブ状になっているため、スピンドルの安全性を損なうことなく適切にできています。ハブのフランジはベル型になっているため、ベアリングをフランジに埋め込むことができ、スポーク間のホイール幅を狭くすることなく、トレッドを狭く快適にすることができます。ハブが狭いと、ホイールが歪む可能性があります。改良された着脱式ハンドルバーは、乗り心地を大幅に向上させ、収納スペースも小さくします。スプーンブレーキが装備され、ハンドルはライダーに適したドロップに曲げられます。ペダルは当社独自のボール式で、強度と軽量化のためにテーパーピンが使用されています。ステップは調整可能です。このマシンはレーサーと同じラインで製造されており、外観、安定性、そしてスムーズな走行性において、比類のないものです。
ロンドン自転車クラブ会報 - 15
ロンドン自転車クラブ会報 - 8