自転車と新聞配達
下の新聞記事の広告は、自転車で新聞配達をした時期を知るうえでの一つの資料である。
郵便配達や軍隊での利用も明治25年頃からであり、国産のダルマ自転車が鉄砲鍛冶や刀鍛冶或いは人力車の製造業者が製作を始めた時期でもある。
この画を見るとミショー型ヴェロシペードが描かれているが、この形状の自転車が最初に使われたと断定することは早計と思われる。むしろこの時期に多く登場する小型の国産ダルマ自転車であったに相違ない。(下の資料を参照)
註、この広告主の北尾新聞舗は明治10年頃から新聞や書籍の取次ぎをしていた店である。
新聞配達のエリアを考えた場合は、やはり徒歩での配達が主流だったはずである。
明治25年8月9日付け東京朝日新聞の広告