自転車の進化
L. A. W. Bulletin and Good Roadsより、
自転車の進化
Ⅱ. 2輪車と3輪車
1804-1830.
18世紀末には馬なしの乗り物が停滞し、約25年間、実用的な手動モーターを開発する試みは行われなかったようである。しかし、1804年9月に、ボルトンという人物が米国で4輪車の特許を取得した。彼のマシンの前輪の直径は約30インチ、後輪の直径は約48インチであった。ライダーは長い連結台の前部に座り、前車軸に連結された垂直バーに取り付けられたハンドルを使って、この重い乗り物を操作した。操舵手の後ろには、後ろ向きに、モーターの動力を供給する人が立っていた。
このマシンは一連の歯車によって駆動された。最初の歯車には操縦者が使用するクランクとハンドルが取り付けられ、最後の歯車は車両の後輪の 1つに取り付けられた非常に大きな歯車と噛み合っていた。大きな歯車には 53個の歯があり、クランク付きの歯車には 17個の歯があった。これにより、マシンは約 15インチに減速された。速度は歩行速度程度に低下したが、車両と操縦者の重量、その粗雑な機構、および未舗装の道路により、マシンを動かす操作は非常に骨が折れた。
15年後に最初の外国製ホビーホースが輸入されるまで、米国ではこれに続くものはなかったようである。・・・
註、図は左からボルトンのマシン 1804年、三輪のホビーホース 1819年、トライベクター 1819年。
743頁
トライベクター
表紙
L. A. W. Bulletin and Good Roads.
L. A. W.「速報 良い道路」
1897年12月31日発行
第26巻 第27号