2021年8月14日土曜日

自転車関係資料㊶

 自転車関係資料㊶

昨日からの続き

 下の資料は1933年(昭和8年)3月1日発行の「アサヒグラフ」第20巻第9号、
自転車特集「浪速津の交通文化 走る下駄」より。

この写真のキャプションに、
仕出し屋
これは又、サーカスの心意気を心要とする仕出し屋さんの場合です。右肩にのっけた重い荷物の重心をうまく二つの車に調子を合せて行く点、そばやの出前持と共に日本人的な自轉車の利用法です

とある。一見すると蕎麦屋の出前風だが、よく見ると確かに仕出し屋である。中身は刺身の盛り合わせ、天ぷら、寿司だろうか、一番上には水差しのようなものまで載せている。トロ箱に似た木箱はかなり重いはずである。4段重ねはその道のベテランでない無理。これは蕎麦屋の出前でも同じこと。(現代では道交違反か)
この木箱に店の名前が書いてあるが、よく分からない。自転車のトップチューブに下げられている看板と同じだ。

仕出し屋と自轉車

昭和8年3月1日発行の「アサヒグラフ」11、12頁