2021年8月22日日曜日

自転車関係資料㊽

 自転車関係資料㊽

前回からの続き、

 下の資料は1933年(昭和8年)3月1日発行の「アサヒグラフ」第20巻第9号、
自転車特集「浪速津の交通文化 走る下駄」より。

この写真のキャプションに、
自轉車の波
どんな小路でもお目にかかれる自轉車だけに、叉点で堰をとかれるとどっと流れ出します。

とある。
まだこの時代に少数派の自動車が2台見える。それにひきかえ自転車は15台ほど、当然だが現代の風景と逆転している。手前に立つ人物は交通巡査か、右隣の構造物は手動の信号機だろうか、上部が見えていないので分からない。
自転車をよく見ると後ろの荷台には大きな篭や荷物がある。リヤカーを牽引している自転車も見える。当時は荷物の運搬手段として欠かせない乗り物のであったことがこの風景からもよく分かる。
そしてどの自転車にも鑑札が取り付けられている。

自轉車の波 1933年(昭和8年)