2021年8月18日水曜日

自転車関係資料㊹

 自転車関係資料㊹

前回からの続き、

 下の資料は1933年(昭和8年)3月1日発行の「アサヒグラフ」第20巻第9号、
自転車特集「浪速津の交通文化 走る下駄」より。

この写真のキャプションに、

 市場にも必要

市場で自轉車を売っているんだ、なんて早合点は困るのです
日本の道路は自動車が入れない處が多いのです
細い路地に乗り入れて「エ、魚屋で御在い」と云ふやつ・・・自転車様々と云う處です

とある。
如何やら魚市場の雑踏のようだ。所狭しと自転車が置いてある。トロ箱を後ろ荷台に置いてある自転車が目立つ。後ろ泥除けにはやはり大きな鑑札が付いている。この自転車の持ち主は奥の方で水揚げされた魚を物色中、或いはセリが行われている。
この市場で買った魚はそのまま自転車に積み行商に出かける。狭い路地もなんのそのだ。

市場と自転車

昭和8年3月1日発行の「アサヒグラフ」11、12頁