自転車関係資料㊺
下の資料は1933年(昭和8年)7月5日発行の「アサヒグラフ」第21巻第1号からの写真である。
この写真のキャプションに、
村の訓練日静浦では青年訓練日には、必ず表通りへ「訓練日」と大書した旗を棒の先にぶら下げてつん出して置きます
これを見た青年達は、団服或は仕事着などの儘村の小學校庭へ参集します。
とある。
静浦は伊豆半島の沼津寄りの漁港がある場所、いまでも釣りをやる人には馴染みのところである。
この時代は丁度満州事変がはじまってから関東軍が満州の全土を占領した時期で、この「訓練日」も村の青年達を集めて近くの小学校校庭で在郷軍人による訓練が定期的に行われていたのである。写真は自転車に乗って訓練会場に向かうところである。「訓練日」の旗も掲げられている。
何となく戦時下の緊張した風景が漂っている。