自転車関係資料㊼
前回からの続き、
下の資料は1933年(昭和8年)3月1日発行の「アサヒグラフ」第20巻第9号、
自転車特集「浪速津の交通文化 走る下駄」より。
この写真のキャプションに、
女工さん帰る
女子自転車隊の進軍は一日中座り込みで運動不足の下半身に、心よい刺激を興へると云う、これが第一。第二に足代が助かりまんが。とは彼女の本音であります。
とある。
一日中座りずくめで、夕方やっと解放される。この自転車での帰路のひと時が最高の気分であったはずである。また家庭に帰ればそれなりの家事手伝いが待っている。
寒いので自転車のハンドル握り部分には防寒用のグローブが付いている。襟首にはマフラーも欠かせない。足元を見ると下駄ばきである。この写真に写っているのは7名の乙女自転車隊。少しだけ笑顔があり、安心させてくれる。
女工さん帰る
1933年3月1日発行の「アサヒグラフ」