自転車関係資料-51
前回からの続き、
下の資料は1933年(昭和8年)3月1日発行の「アサヒグラフ」第20巻第9号、
自転車特集「浪速津の交通文化 走る下駄」より。
この写真のキャプションに、
お店になる
大體車が二つあつて、ペタルをふむと走り出して、止まるとコロリと横にころぶ、その自轉車の後輪につつかい棒が出來て、もたせかけなくとも、ころがらないとわかると、チャンとお尻を店の代用に利用する事を考へる。自轉車とて走るばかしが能でありませんデス
とある。
いったい何屋さんなのかこの写真と解説からでは分からない。最初に見たときには運勢占い(路上占い師)とも思ったのだが、筮竹や拡大鏡もない。どうもそうではないようだ。前に垂れた紙にも何か書いてあるのだが、不鮮明で読み取れない。何かの修理屋さんなのかも不明である。この11枚の写真の中で一番分からない写真であった。
今回でこの写真シリーズは終わりとなる。
店になる自轉車
ページ全体 11、12頁
1933年3月1日発行の「アサヒグラフ」